女性の貧困について

女性の貧困という言葉が知られるようになって、結構経ったと思う。
なぜ女性は貧困に陥るのか、ということを考えると二つの理由が即思い浮かぶが、その二つは鶏と卵のように関連しているように見える。

1. 実際に女性の給与が安い、たとえ同じ仕事をしていても、同じ成果を上げていても
2. 女性は男性の稼ぎに頼ればいいので、経済の主体にならなくていいという考え方の蔓延

大学を卒業してすぐの頃、日本企業で働き始めたが結構早い段階で辞めてしまった。
まったく、そこで働き続けて良い理由が見当たらなかった。
何故かというと、新卒の同期の男性と、トップセールスだった一個上の先輩女性の給料を比較すると、同期の入ったばかりの何もしてない男性の給料の方が高かったから。そしてトップセールスだった先輩女性を妬むかのように、次々個人的な悪い噂が飛び交っていたこと。

よく女性は陰険だという人が言う人がいるが、仕事に絡む男性の陰険さはもっとすごい。
飲み会で根も葉もない噂をぺらぺら喋る男性の多さと言ったら、反吐が出るぐらい。

結果を出しても認められない、さらに妬まれて悪意の噂まで流されてそこで頑張る理由がその人にはあったかもしれないが、私にはなかったのであっさり辞めた。

じゃあ何故女性の給料が安いかというと、女性は男性の稼ぎに頼って生活すれば良いから補助的な金額で良いという考え。この考えはかなり幼い頃から徹底して叩き込まれるので、なかなかこの呪縛から逃れられない。結婚を機に仕事を辞める人もおおいので、尚更この考えが肯定される。

そして男性の稼ぎに頼る=結婚するために女性は自らを飾る必要があるという考え。女性=華やかに綺麗にしていないといけないという大きな呪縛があり、これが一番貧困から抜け出せない理由でもある。

例えばファッション雑誌を開くと、男性の気を引くにはこういうものを買いなさい、仕事で頑張った自分へのご褒美はこういうアクセサリーを買いなさい、マナーとして化粧をしなさい、と消費を促すために女性とはこうするものですという情報が垂れ流されている。

少女漫画では女性の幸せは男性次第のような内容が多く、お金持ちや頼りがいある男性に引っ張られ、一方的に言いよられて人生が変わるみたいなモノが多い。そこに女性の主体性はない。

現実としては、そもそも無理して男性の気を引く必要性もないし、自分にご褒美としてアクセサリーをつける必要もない、アクセサリーが自分自身の価値を高めることもない。化粧も無理にする必要はない。ネイルアートを綺麗にしたからといって、男性がネイルアートが理由で女性に惚れることもない。

別に女性だからといって別に興味を持たなくてもいいことや、やらなくても良いことが当たり前、常識とされてしまっている。

フィリピンかマレーシアだったか、ナイキの靴(知っての通り100ドルぐらいするもの)を時給1ドルで作ってる女性の話を本で読んだことがある。8 時間働いても8ドル。そしてその少ない稼ぎの中から2-3ドルぐらい払ってネイルアートをしてもらっている。いくら働いてもそれは貧困から抜け出せないだろうと思った。ばかばかしい話だと思うかもしれないけど、現代の日本だって似たようなものだ。

元々少ない給料から、周りが喧伝する通りお金を使って行けば何も残らなくなる。
他人がどうあれ、自分は価値を感じないと思うものにお金を投じない。さらに自分のコンプレックスを刺激してくるようなものがあっても反応しない。自分を主体に置き換えることで、周りに振り回されずにお金をセーブすることが出来るようになると思う。

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